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2026/07/17 ブログ

小児は「ハビリテーション」、高齢者は「リハビリテーション」 「歯を治す時代」から「口の機能を守る時代」へ。

近年、歯科医療では「噛む・飲み込む・話す・呼吸する」といった口腔機能に注目が集まっています。

実は、口腔機能へのアプローチは年齢によって目的が異なります。

  • 子どもは「ハビリテーション(Habilitation)」
  • 高齢者は「リハビリテーション(Rehabilitation)」

どちらも「お口の機能を良くする」という点では同じですが、その意味は大きく異なります。

 

小児の「ハビリテーション」とは

ハビリテーションとは、まだ十分に身についていない機能を育てることです。

子どものお口は成長途中です。

「食べる」「噛む」「飲み込む」「話す」「鼻で呼吸する」といった機能は、生まれつき完成しているわけではなく、毎日の生活の中で獲得していきます。

 

しかし、

  • お口がぽかんと開いている
  • よく噛まずに飲み込んでしまう
  • 硬いものが苦手
  • 発音が気になる
  • 指しゃぶりや舌癖がある
  • 口呼吸をしている

 

このようなサインがある場合は、口腔機能の発達が十分でない可能性があります。

 

保護者の方からは

  • 「丸のみしてしまう」
  • 「いつまでも食べている」
  • 「好き嫌いが多い」
  • 「食べるときにクチャクチャ音がする」
  • 「発音が気になる」

 

などのお悩みを伺うことも少なくありません。

これらは単なる癖ではなく、口腔機能発達不全症のサインかもしれません。

 

早めのトレーニングが将来を変える、

乳幼児期から学童期に適切な口腔機能を獲得できると、

 

  • 正しい咀嚼
  • 飲み込み
  • 発音
  • 顎の健全な発育
  • 歯並びへの良い影響

 

が期待できます。

 

つまり、小児のハビリテーションは一生使うお口の土台づくりなのです。

 

高齢者の「リハビリテーション」とは

 

一方、高齢者では目的が異なります。

 

加齢とともに、

  • 噛む力
  • 舌の力
  • 飲み込む力
  • 唾液量
  • 発音

などは少しずつ低下していきます。

 

65歳頃は人生の大きな節目でもあります。

退職や生活環境の変化、お薬の服用が増えることで、お口の機能にも影響が現れやすくなります。

実際に65〜69歳では約3人に1人がオーラルフレイルに該当すると報告されています。

そして、高齢者の「誤嚥性肺炎」を引き起こしていきます。

 

オーラルフレイル

オーラルフレイルは元に戻せます。

オーラルフレイルとは、

健康な状態と口腔機能低下の間にある「まだ改善できる段階」です。

 

例えば、

  • 食べこぼしが増えた
  • むせやすい
  • 硬いものが食べづらい
  • 滑舌が悪くなった
  • 口の乾燥が気になる

このような小さな変化を放置すると、低栄養やフレイル、要介護へとつながる可能性があります。

 

しかし、この段階で気づけば、

  • お口のトレーニング
  • 咀嚼・嚥下訓練
  • 義歯調整
  • 虫歯・歯周病治療
  • 定期的なメインテナンス

 

によって改善が期待できます。

これが高齢者のリハビリテーションです。

 

【with DH 口腔機能管理編 口腔機能低下症】_第1版

 

子どもも高齢者も「機能」が大切

歯は治療できても、口の機能は自然には戻りません。

 

だからこそ、

  • 子どもは機能を育てる
  • 大人は機能を維持する
  • 高齢者は機能低下を防ぐ

 

というライフステージに応じた歯科医療が重要になります。

 

私たちは「虫歯がないこと」だけではなく、「一生、自分の口でおいしく食べられること」を目標に診療しています。

 

当院では口腔機能検査・トレーニングを行っています

 

当院では、お子さまの口腔機能発達不全症から、高齢者のオーラルフレイル予防・口腔機能低下症まで、ライフステージに合わせた口腔機能管理を行っています。

「最近、噛みにくくなった」「子どもの食べ方が気になる」「口が開いていることが多い」

そんな小さな変化も、お気軽にご相談ください。

お口の機能を守ることは、健康寿命を延ばすことにつながります。私たちは、お子さまからご高齢の方まで、生涯にわたり皆さまのお口の健康をサポートいたします。